この記事では、家計の消費金額のグラフを見て、何の品目であるかを推理するクイズを2問出題します。
初めて挑戦される方は、以下のチュートリアル記事もご覧いただけたら嬉しいです。この記事のクイズは練習問題として使ってみてください。
あわせて読みたい
読み物:アイスの消費金額はどれ?
食品の消費金額のグラフから、アイスがどれかを推理するクイズを出題します。データを読み解く力のトレーニングとして挑戦してみてください。
この記事で使用している家計の消費金額データは総務省統計局の「家計調査」データを「政府統計の総合窓口(e-Stat)」から取得してプロットしました。
目次
問題:まぐろの消費金額はどれ?
改めて再掲します。以下のグラフのA, B, C, Dの折れ線は、「まぐろ」および「ぶり」「梨」「うなぎのかば焼き」の4品目の消費金額をプロットしたものです。
A, B, C, Dのうち、「まぐろ」はどれでしょうか?
クリックで正解を表示
正解はBでした。
解説
A, B, C, Dの折れ線の傾向は以下の通りです。
- A:12月に多く売れています。暑い時期の消費金額は小さいです。
- B:同じく12月に多く売れていますが、他の月の消費は定常的で、金額全体がAより高いです。
- C:秋に消費金額が大きくなっています。他の時期はほぼ0です。
- D:7月に多く売れています。
一方、各品目の特徴は以下のようなイメージではないでしょうか。
- まぐろ:ぶりより少し高い?お正月や忘年会にお刺身の需要があるかも。
- ぶり:寒い時期が旬の魚です。まぐろより少し安い?お正月や忘年会に需要があるかも。
- 梨:秋の果物です。
- うなぎのかば焼き:土用の丑の日(7月23日)にたくさん食べられていそうです。
それぞれの組み合わせを考えると、Bがまぐろであると推理できます。
問題:生うどん・そばの消費金額はどれ?
以下のグラフのA, B, C, Dの折れ線は、「生うどん・そば」および「乾うどん・そば」「パスタ」「中華麺」の4品目の消費金額をプロットしたものです。
A, B, C, Dのうち、「生うどん・そば」はどれでしょうか?
なお「カップ麺」「即席麺」はA, B, C, Dとは別の品目として定義されています。
クリックで正解を表示
正解はAでした。
解説
A, B, C, Dの折れ線の傾向は以下の通りです。
- A:12月に多く売れています。それ以外の時期は、あまり目立った傾向がありません。
- B:夏に多く売れています。12月も少しだけ売れています。
- C:ほとんど一定です。ただし、2020年の3〜5月の増加はコロナ禍の緊急事態宣言の影響だと思われます。
- D:春から夏にかけて多く売れています。
一方、品目の分析では、様々な種類の麺類がどの品目に分類されているかを考えると良さそうです。筆者も定義を参照するのではなく、問題を解く立場から推測で考えてみました。
- 生うどん・そば:年越しの時期に売れそうです。
- 乾うどん・そば:そうめんがここに属するとすると、夏に売れそうです。年越しの時期にも売れそうです。
- パスタ:売れ行きの季節変化は無さそうなイメージです。
- 中華麺:あまり季節変化は無さそうですが、強いていうなら冷やし中華の影響で夏に売れるかも?
終わりに
お読みいただきありがとうございました!
今後も練習問題を増やしていきたいと思います。