この記事では、家計の消費金額のグラフを見て、何の品目であるかを推理するクイズを2問出題します。
初めて挑戦される方は、以下のチュートリアル記事もご覧いただけたら嬉しいです。この記事のクイズは練習問題として使ってみてください。
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食品の消費金額のグラフから、アイスがどれかを推理するクイズを出題します。データを読み解く力のトレーニングとして挑戦してみてください。
この記事で使用している家計の消費金額データは総務省統計局の「家計調査」データを「政府統計の総合窓口(e-Stat)」から取得してプロットしました。
目次
問題:いちごの消費金額はどれ?
改めて再掲します。以下のグラフのA, B, C, Dの折れ線は、「いちご」および「すいか」「もち」「かき(貝)」(牡蠣)の4品目の消費金額をプロットしたものです。
A, B, C, Dのうち、「いちご」はどれでしょうか?
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正解はDでした。
解説
4つの品目がよく売れそうな時期と、A, B, C, Dの折れ線の傾向を紐づけて考えるのが推理のポイントです。
- A:12月だけ消費金額が大きく増えています。
- B:冬に消費が増えますがAほどではありません。夏はほぼ0円です。
- C:夏に消費が増えています。冬はほぼ0円です。
- D:冬から春にかけて消費されています。冬はBよりもたくさん買われています。
品目の特徴については、私は以下のように想像しました。
- いちご:冬から春にかけて売られているイメージではないでしょうか。
- すいか:夏の食べ物の代名詞です。
- もち:お正月の食べ物の代表です。よく売れるのは1月よりお正月の準備の12月かもしれません。
- かき(貝):秋から冬が旬のイメージです。
自分のイメージをそのまま書き下してみましたが、専門家ではないため、不正確なところもあるかもしれません。例えば、いちごの植物本来の旬は春から初夏のようです。
本格的な仕事やレポートの分析では、自分自身のイメージや知識だけでなく、インターネットや辞典も活用して正確性を補強する必要があります。ただ、まずは知識や想像力を養って、大まかな当たりをつけるトレーニングを続けることで、考える力が鍛えられると思っています。
問題:電気代の消費金額はどれ?
以下のグラフのA, B, C, Dの折れ線は、「電気代」および「上下水道料」「灯油」「ガス代」の4品目の消費金額をプロットしたものです。
A, B, C, Dのうち、「電気代」はどれでしょうか?
クリックで正解を表示
正解はAでした。
解説
前問と同じく、折れ線グラフの特徴と品目の特徴を組み合わせて考えましょう。
グラフの特徴は以下の通りです。
- A:冬に大きく増加し、夏も少し増加しています。寒い時も暑い時もよく使われている品目です。
- B:冬に増加し、夏に減少しています。ただし、Cと比べて、夏でもそれなりに使われています。
- C:冬に増加し、夏に減少しています。ただし、Bと比べて金額が小さく、夏は0に近いです。
- D:他の3品目と比べて増減が小さく、ほぼ一定の消費金額を保っています。
一方、品目の特徴は以下の通りです。
- 電気代:冷暖房によって夏も冬も請求金額が増えるイメージです。
- 上下水道料:季節によってあまり使用量の変化がないのではないでしょうか。
- 灯油:よく使われる季節は冬のイメージです。冬以外はほとんど使われなさそうです。
- ガス代:冬の方が需要が高そうですが、夏でもお風呂を沸かしたりするために使われます。灯油と区別するポイントです。
終わりに
お読みいただきありがとうございました!
今後も練習問題を増やしていきたいと思います。