この記事では、食品の消費金額のグラフを見て、何の食品かを推理するクイズを出題します。誰でも知っている食品を当てるだけの簡単な問題です。
これは何のトレーニング?
現代社会では、データを読み解いて法則性や問題点を明らかにする能力が強く求められています。例えば
- 商品の売上と広告施策のデータから、売上増加に効果のあった施策を明らかにする。
- 複数の試薬の試験結果のデータから、病気に効果のあった薬を選ぶ。
- お店の客足を伸ばすために改善するべきポイントをデータから紐解く。
しかし多くの場合、読み解くべきデータも、その背後に潜む法則や問題も、非常に複雑で膨大です。何をどう考えれば良いのか、経験の少ない方には判断が難しいでしょう。
そこで当サイトでは、簡単な問題をたくさん解くことで、データを読み解く力を少しずつ伸ばしていく方法を考えました。ぜひとも取り組んでいただけたら嬉しいです。
問題:アイスの消費金額はどれ?
改めて再掲します。以下の折れ線グラフは、総務省統計局が毎月調査している「家計調査」より、4つの食品の消費金額をプロットしたものです。
家計調査では、月ごとに抽出した9,000世帯を対象に、家庭の支出の内訳を収集しています。牛肉、チーズ、電気代、洗剤、など品目ごとの平均消費金額が公開されています。当サイトでは「政府統計の総合窓口(e-Stat)」の家計調査のデータベースから取得したデータをそのままプロットしています。
A, B, C, Dの折れ線は、以下の4品目の消費金額をプロットしたものです。
- アイスクリーム・シャーベット
- キャベツ
- ケーキ
- さんま
A, B, C, Dのうち、「アイスクリーム・シャーベット」はどれでしょうか?
問題:これは何の消費金額?
今度は反対に、単一の折れ線グラフの品目を推理する問題にチャレンジしてみましょう。
前問と同じく、ある品目の消費金額を家計調査から取得してプロットしました。
次の4品目のうち、このグラフは何の消費金額でしょうか?
- かに
- チョコレート
- ビール
- ハンバーガー
終わりに
いかがでしたでしょうか?
もちろん現実には、グラフに対応する品目を推理するだけのシチュエーションはほとんどありません。データをグラフ化する際に、作成者が品目をきちんと明記するべきです。
しかし、実際のデータ分析でも、グラフから読み取れるデータの特徴と、データに対応する商品や出来事の特徴を結びつけて考える能力は非常に重要です。例えば、ある会社が実施した3種類の広告施策のうち、どの施策が売上増加に影響したかを考える仕事をイメージしてください。考え方はこの記事のクイズと一緒で、施策を実施した日時や期間と、売上が増加した時期を見比べて、関係の強い施策を探すことが正解に繋がります。
肩慣らしの簡単な問題をたくさん問くことが、複雑な課題を解決するトレーニングになると考えて、このクイズを作りました。今後も似たようなクイズをたくさん作り貯めていきたいと思います。